福岡歯科大学医科歯科総合病院

福岡歯科大学医科歯科総合病院

文字サイズ

  • 標準
  • 大きく

耳寄りな話

補綴(入れ歯)科

入れ歯も定期検査を

あなたが新しい入れ歯を作ったとします。
新しい入れ歯を使いこなせるためには、練習と調整が必要です。調整が終わり、気持ちよく入れ歯が使えるようになったら歯科治療はひとまず終わりですが、良好な状態を持続するためには、この後の管理がとても大切になります。

管理が大切な理由は

年齢とともに顎の形も常に少しずつ変化します。
お口の手入れが行き届かないとバネをかけている歯がむし歯になったり歯周病になって入れ歯が使用できなくなることもあります。
入れ歯は、過酷な状況下にあります。
冷たいものや熱い食べ物など温度差の激しい条件下にさらされている。
人の体重に近い咀嚼圧(咬む力)を常に受け止めている。
不注意による入れ歯の落下などの強い衝撃をうけている。
入れ歯の使用期間が長くなると、入れ歯の材質は劣化し、人工歯はすり減り、変化した顎にあわなくなった入れ歯は安定感を失い、痛みや入れ歯が割れる原因となります。また合わなくなった入れ歯を使い続けることにより体に悪い影響を与えることもあり、入れ歯の寿命(入れ歯の調整や修理で復元できる状態)はやがてつきてしまいます。
しかし、毎日の手入れと定期的な検査を受けることにより、入れ歯の寿命や調子のよい状態を長く保つことは可能です。
 年に1、2度の定期検査をうけることにより、顎や入れ歯の傷みを早期発見し、修復不可能になる前に処置が行え、入れ歯の調子がよい状態をそのまま保つことができます。また通院数も少なくて済みます。

 現在お使いの入れ歯の調子が良い悪いに関係なく、専門の歯科医の定期検査を受けることをおすすめします。