福岡歯科大学医科歯科総合病院

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耳寄りな話

内科・脳血管内科・循環器内科・腎臓内科・糖尿病内科

大切な腎臓のはたらき

日本では約10人に1人が慢性腎臓病にかかっていると推測されています。腎臓の働きが悪くなると、最終的に摂取した水分や塩分を十分に排泄できなくなり、体に溜まってむくみや労作時の息苦しさを自覚したり、毒素を十分に排泄できなくなり、食欲不振や吐き気、体のだるさなどを自覚したりするようになります。しかし、腎臓は予備能が高く、働きがほとんどなくなるまで症状が出ません。一方、腎臓の働きが1/3以下になると、働いている腎臓に負担がかかるため、腎臓の働きが低下するのを止めるのが難しくなります。そうすると、最終的には、自分の腎臓で生きていけなくなり、腎臓の働きの代わりをする週3回1回4~5時間の透析療法を一生受けなくてはならなくなります。それだけでなく、腎臓の働きが悪くなると、心臓や血管の病気による死亡率が高くなってしまいます。そうならないように、症状がないうちから、毎年尿検査や血液検査をして早期発見し、腎臓の働きが低下する前から治療をしましょう。

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