福岡歯科大学医科歯科総合病院

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新着情報

2024.07.26 【歯科衛生士部NEWS&TOPICS】ミャンマーで歯科保健活動を行って来ました

6月に福岡医療短期大学田口智章学長の小児外科医療支援に帯同し、ミャンマーのヤンゴン市内にある子ども専門病院と養育施設であるDream Trainを訪問し、口腔内診査や歯科保健指導等を行いました。

 

ミャンマーでは歯科衛生士という職種が存在しないため、現地の病院長から小児外科手術の周術期口腔管理と小児血液がん患児の口腔管理を熱望され、ボランティア活動につながりました。なお今回の活動は特定非営利活動法人ジャパンハートのご支援で実現しました。

 

子ども専門病院では、現地の歯科医師とともに、外科病棟や血液内科外来・病棟、血液内科ケモ治療室の患児約90名に関わることができました。虫歯を持つ者も多く、患児と保護者に歯科保健指導を行い、日常的な口腔清掃の重要性を伝えました。

 

Dream Trainでは、6歳から22歳までの122名を対象に歯科保健指導や口腔内診査、フッ化物歯面塗布を行いました。毎日歯を磨く習慣はありましたが、プラーク付着や歯石沈着、歯肉の炎症が多く見られ、集団歯科保健指導に加え、個別にプラーク残存部位の確認と歯ブラシの当て方指導も行いました。

 

今回は周術期の歯科介入が初めてであったため、現状把握と情報収集を中心に実施しました。今後も歯科保健活動を継続的に行い、ミャンマーの歯科保健に貢献できるように尽力して参ります。

 

(文責:歯科衛生士 中村美貴)

 

 

 

左:ヤンゴン市内にある子ども専門病院にて
(左から中村歯科衛生士、歯科チーム黒木先生と井上先生、外科チームの猪股先生、林田先生、病院長、田口学長、現地の小児外科医師)
右:外科病棟にて黒木先生と中村歯科衛生による歯磨き指導

 

 

 

養育施設にて歯科健診とフッ素塗布