福岡歯科大学医科歯科総合病院

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看護部

看護部の活動

看護部運営体制

運営図

看護部管理運営体制.jpgWG:ワーキンググループ

看護業務委員会

看護基準・手順WG ・看護手順・基準の作成
・看護手順・基準の改訂
・看護手順・基準の医療スタッフへの周知活動
身体拘束最小化WG ・身体拘束等 最小化に関する活動  ・マニュアルの改訂とスタッフ周知
・日々のカンファレンスの開催と解除に向けた活動

看護記録委員会

看護記録委員会 ・看護記録内容の検討・業務改善
・看護記録の監査方法の検討と実施
・看護記録に関するスタッフ教育
・看護過程の質に関する事項
・重症度、医療・看護必要度に必要な記録に関すること

看護質向上委員会

質改善検討WG ・看護の質の保証に関する事項
・DiNQLでの評価結果からの改善の検討
・接遇向上に関する事項
継続看護WG ・継続看護に関する事項(入退院支援・在宅療養支援)
・地域連携に関する事項

看護教育委員会

1~3年目看護師教育WG ・1~3年目看護師の院内教育研修の企画・実施・評価
・院外研修参加の推進
・クリニカルラダー達成に向けた教育に関する事項
・臨床教育看護師の育成
現任教育WG ・院内教育研修の企画・実施・評価
・院外研修参加の推進
・既卒採用看護師の教育計画
・看護師の教育計画の実践・評価
臨地実習指導WG ・臨地実習指導体制や実習環境の整備、見直し、調整
・教員と連携した学生指導の実践と評価
・学生指導に必要な、知識・技術の習得と実習指導者の育成

 

内服薬の配薬準備 手術室の直接介助 看護学生実習指導

看護提供方式

固定チームナーシング・モジュール式受け持ち制看護方式

固定チームナーシングは、看護師がチームを組み、チームリーダー、サブリーダー、日々リーダー、メンバーなど役割分担を行い、チームで患者さんをケアする方法です。チームの看護師が交代で患者さんを担当するので、ある程度固定された看護師により継続的なケアが提供できます。
 
各チームは年間目標を持って活動します。毎月のリーダー会議では、年間目標の達成状況の確認の他、日々の業務遂行上の課題について検討し、情報共有をします。

 

また、年2回チーム異動を行い、病棟全体でのスタッフ同士の信頼感を高めています。

 

受持ち制看護方式.jpg

チーム医療の推進

褥瘡対策委員会

褥瘡対策チームは、医科医師、歯科医師、麻酔科歯科医師、薬剤師、管理栄養士、看護師、病院事務の職種で構成され、院内での褥瘡発生予防と管理を行っています。
褥瘡回診では、個々に応じた治療とケアを実践しています。
毎月の委員会では、褥瘡発生率の分析や発生要因など院内の褥瘡対策を検討、勉強会の開催などチーム活動の推進を図っています。高齢者施設からの入院もあるなか、年間の褥瘡発生率は0.3%前後と低い値で推移しています。

 

褥瘡対策委員会多職種会議 研修参加報告

医師との褥瘡回診の様子

ICT(感染対策チーム)

感染対策チームICTとはインフェクションコントロールチームの略称です。
病院内で起こる様々な感染症から患者さん・ご家族・職員の安全を守るために組織的に活動しています。
医科医師、歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、臨床検査技師など多職種で構成し、各委員は感染対策への自己研鑽を行い専門的な知識に基づいて病院全体の感染予防管理活動を行っています。
具体的な院内活動では医科・歯科に分かれて院内ラウンドを実施し、現場の感染管理状況の確認と改善を実施。院外活動では、地域の感染対策ネットワーク活動に参加し、常に感染対策向上を目指しています

ICTラウンド

ブラックライト左.jpgブラックライト右.jpg 

ブラックライトによる手洗いチェック

 

摂食嚥下・言語センター(ことばと飲み込みのケアセンター)

摂食嚥下・言語センターは「食べる」「飲み込む」ことが難しい患者さんを対象に、医科医師、歯科医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士など多職種で連携し患者さんの食に関する支援を行っています。
看護師の役割として、食べる・飲み込むことに問題を抱えている患者さんの抽出、カンファレンスや回診時に患者さんの身近な存在として食事状況を情報提供しています。
摂食嚥下機能に応じて、医師の指示ものと摂食機能療法を実施し安全な食事支援に取り組んでいます。

摂食嚥下言語センター①多職種によるカンファレンス.jpg
多職種によるカンファレンス
摂食嚥下言語センター②摂食機能療法(食事介助).jpg
摂食機能療法(食事介助)
摂食嚥下言語センター③回診.jpg
回診

資格を有して活動する看護師

摂食嚥下障害看護認定看護師

摂食嚥下障害看護認定看護師です。
病棟に配属されていますが、週1日は摂食嚥下の活動日として主に耳鼻咽喉科医師や言語聴覚士とともに活動しています。
摂食嚥下障害看護認定看護師として、摂食嚥下障害がある患者さんに対して、窒息・誤嚥・脱水・低栄養などのリスクを回避し、安全においしく食べられるようスタッフへの指導・相談を行っています。
また、入院患者さんだけではなく同系列の介護老人福祉施設へ歯科医師や言語聴覚士と出向いてミールラウンドを行っています。
その他、摂食嚥下分野において看護大学で看護学生に向けた講義や看護研究にも取り組んでいます。

多職種による介護施設でのミールラウンド

乳がん看護認定看護師

乳がん看護認定看護師は乳がんの診断から治療、精神的なケアに関しての専門的知識を備え、治療をサポートする役割を担っています。
当院でも乳がん検診をはじめ、精密検査やその後の治療まで継続して行っており、私は現在外来を中心に患者さんと関わらせていただいています。乳がん治療は複雑で、その内容を自身で選択しなければならない場面も少なくありません。できる限り医師の診察に同席し、診断時の不安や意思決定、治療に伴う副作用、生活支援など、それぞれのライフスタイルや価値観を尊重しながら支援しています。
不安や疑問に対し適切に介入できるように、こちらから積極的に声かけをして、相談窓口として認識していただくことで安心して治療を継続できる環境作りに努めています。

乳がん患者のセルフケア指導

看護実習指導者講習会 修了者

看護臨地実習では、看護実習指導者講習会を終了したメンバーを中心とした臨地実習指導WG内で、より効果的な実習指導の方法について検討し、実習前には看護大学の担当教員とも密に情報交換を行い、学生のレディネスを意識した指導計画を立てています。
看護の次世代を担う看護学生が、看護師としてのやりがいや目指すべき看護師の姿をイメージできる『きっかけ』作りができるように支援しています。
このため、看護部全体で未来の仲間を育成できるように、部署内で臨地実習指導WGとスタッフ看護師がチームとなって指導することで、様々な看護観に触れることができるように指導を行っています。

看護学生実習指導の様子

医療安全管理者養成研修 修了者

病院が医療におけるリスクマネジメントを考える上では、発生防止のみならず発生時・発生後を一連の流れで考え、医療の質の確保を通して患者への安全な医療の提供と組織を損失から守ることを目的とする取り組みが必要です。
福岡県看護協会が主催する医療安全管理者養成研修を終了したスタッフが、各部署で職員への教育、情報の収集と分析、安全対策の立案、医療事故発生時の初動対応、再発防止策立案、発生予防および発生した医療事故の影響拡大の防止に努めています。
2024年度からは経験年数4年目以下の看護師のKYT活動に取り組み、新人看護師のリスク意識の向上を目指しています。また、夜間を想定した災害訓練やBLS研修を実施することで、急な事態への対応力の強化に努めています。

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経験年数4年以下看護師によるKYT活動
医療安全管理者養成研修②夜間想定対策チーム.jpg
夜間想定災害訓練時の初期対策チーム
医療安全管理者養成研修③BLS研修.jpg
BLS研修

福岡糖尿病療養指導士(LCDE)

2025年現在、日本における糖尿病患者数は増加の一途をたどり、治療を受ける患者数は552万人を超えています。糖尿病療養指導士は、患者に寄り添い、食事療法、運動療法、薬物療法を通じて血糖値の管理をサポートする役割を担っています。患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた指導を行い、治療の継続と生活の質向上を目指しています。
外来通院中の患者さんが、良好な血糖コントロールを行えるように、食事や運動、薬物療法の状況を確認し、必要に応じて栄養士や薬剤師に繋いでいきます。また、患者さんが日常生活で直面する課題に対してアドバイスを提供し、心理的なサポートも行います。これにより、患者さんが自己管理能力を高め、合併症の予防や健康維持に励むことを目指します。

糖尿病①.JPG
自己血糖測定の指導
糖尿病②.JPG
生活指導用のパンフレット

入退院支援

当院の入退院支援体制は、外来と病棟の入退院支援看護師が、患者さんが安心して入院し、スムーズに退院できるようサポートする体制をとっています。
入院前支援では、患者さんの病状や治療計画に基づき、看護師のみではなく、管理栄養士、薬剤師、病院事務も協力して必要な情報提供や手続きをサポートします。これにより、入院時の不安を軽減し、安心できる入院生活の実現を目指しています。
入院中は病棟の入退院支援看護師とメディカルソーシャルワーカーが常に連携し、他の医療チームとともに、退院後の生活を意識した介入を実施します。
退院支援では、入院時に立案した退院支援計画に基づいて退院後の生活を見据えた医療や福祉サービスの調整を行い、退院後も安心して生活できるよう、フォローアップを継続します。
また、悪性腫瘍の患者さん等の退院後に継続した介入の必要な方には、積極的に退院後の在宅訪問指導を行い地域の医療機関や福祉サービスと連携しながら、地域での患者さんの治療やケアが途切れることなく継続されるよう支援を行います。
当院の入退院支援看護師は、患者様の地域での生活の質を向上させるために、常に寄り添いながらサポートを提供しています。

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入院説明の様子

消化器内視鏡技師

消化器内視鏡技師は、日本消化器内視鏡学会認定の資格です。
検査・治療の介助や内視鏡及び内視鏡関連の機器の点検・メンテナンス・器具の消毒などの内視鏡に関する専門的な知識・技術をもって活動しています。また、毎週開催している医師とのカンファレンスを通して、安心して検査を受けられるよう業務改善をしながら、医師との協力・連携を取り検査・治療が円滑に行えるように務めています。
常に、消化器内視鏡技師研究会や学会、講習会等に参加し、新しい知識や情報、技術を習得し、スタッフ間での勉強会を行い、内視鏡技術や看護の向上を図っています。現在内視鏡センターには内視鏡技師が1名常勤しており、他のスタッフも内視鏡技師資格取得を目指しています。

消化器内視鏡技師①.jpg

内視鏡技師

内視鏡技師の会員証

消化器内視鏡技師②.jpg
個室で検査前に問診をしているところ

患者サービスのための飾りつけ

病院では歯科衛生士部・病院事務と協力して、病院総合受付付近に季節折々の飾りつけを行い、患者サービスの向上に努めています。年々、飾りつけの工夫を凝らして、より患者の皆さまの心を温めることができるよう取り組んでいます。

 

患者サービス①_3月雛飾り.jpg 患者サービス②_兜飾り.JPG 患者サービス③_七夕飾り.JPG
3月 7段雛飾りを楽しむご家族 5月 兜飾り前でピース 7月 七夕飾り、願いを書く子供
患者サービス④_クリスマスツリー.JPG
10月 動く人形に怖がるハロウィン飾り 12月 クリスマスツリーを楽しむご家族

 

注)写真の掲載については、患者さまの了解を頂いています。