口腔インプラント科
診療科について
インプラント治療を中心として患者さんのお口をトータルに診査診断しています。治療に際しては、残っている歯を含めて、良い咬み合わせを作るために他の専門分野の先生と連携して総合的に治療するチーム医療を行っています。 インプラントの手術は麻酔科医による鎮静法と全身管理のもとに専用の手術室にて行い、安全で質の高い医療を提供しています。
トータルケア
患者さんのお口の状態は一人一人違います。歯周病になりやすい方、むし歯になりやすい方、歯ぎしりをする方など様々です。それらはインプラントの治療に直接的に関わったり、インプラントの持ち具合に関わったりします。お口の中を検査して歯周病やむし歯などの治療が必要なところが見つかったら、インプラントの治療を始める前に治療を終えておく必要があります。インプラントの治療は長くかかることがあるので、お口の中の状態を整えておくことが必要です。
チーム医療
患者さんの治療にはインプラント科の歯科医師以外にもたくさんの専門の先生やスタッフが関わります。例えば歯周病や入れ歯を作る専門の先生、全身の管理をしてくれる内科や耳鼻科や麻酔科の先生、手術やメインテナンスを担当する衛生士さん、かぶせ物や入れ歯を作る技工士さんなど、治療計画を立てる段階からメインテナンスまで情報を共有しチームで治療を行います。
全身管理
インプラント治療を希望する患者さんのなかには、高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方の割合が高いため、術前の全身状態を詳しく把握することが必要となります。必要な場合はかかりつけのお医者さんと連携をとることもあります。また、自分では気づかずに何らかの疾患にかかっていることもあるためインプラントの手術前に血液検査・尿検査を行います。インプラントの手術は麻酔科医による鎮静法と全身管理のもとに専用の手術室にて行います。
安全で質の高い医療
一人一人の患者さんに合った治療を行うために、シミュレーションソフトを使って治療計画を立て、チームで情報を共有し治療を行います。患者さんにもしっかりと治療内容を説明し納得していただいた状態で治療を開始します。
また、日本口腔インプラント学会をはじめ様々な学会に所属し知識と技術の研鑽に努め、より良い医療を提供します。
受診について
予約 | 要予約 |
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初診受付時間 | 9:00~11:30 13:00~15:00 |
初診の方への 注意事項 |
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お問合せ |
092-801-0411(代) ※電話でのお問合せ受付時間 9:30~16:30 |
患者紹介を検討されている歯科医院の先生へ |
紹介の流れは下記ホームページをご覧ください。
※インプラント治療に先立ち、根尖病巣、歯周病等の治療が必要になることがあります。 |
- スタッフの紹介
- 診療の流れ
- その他の情報
教授 城戸寛史
(科 長)
資格・所属学会 |
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准教授 加倉加恵
資格・所属学会 |
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講師 谷口 祐介
資格・所属学会 |
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講師 柳 束
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助教 根来 香奈江
資格・所属学会 |
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助教 松本 彩子
資格・所属学会 |
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助教 江頭 敬
一人一人の患者さんのお口のなかの状態の違いによって治療内容も変わりますが、典型的な診療の流れは下のような流れになります。
1最初の診察&カウンセリング
患者さんのお口の中の状態を診させていただき、どのようなインプラント治療ができるかご相談します.およその費用についてもご説明いたします。
2レントゲン検査
患者さんの顎の骨の形を診るためにレントゲン診査をします。ほとんどの患者さんはCT(骨の断面を撮影するX線写真)を撮影します。
3インプラント手術のための検査
安全に手術を受けていただくために血液検査や心電図検査をします。異常が発見された場合にはすぐに内科の診察を受けることもできます。
4インプラント手術
(1回目:インプラントの埋入)
いよいよインプラントを入れる手術をします。麻酔科の専門医によって安全で不快感の少ない麻酔方法を使っています。
インプラント2本の手術であれば手術時間は1時間程度です。
5安静期間
インプラントと顎の骨が緊密に結合するまで安静期間が必要です。期間は下の顎で約3ヶ月、上の顎で約6ヶ月です。
6インプラント手術
(2回目:インプラントの頭出し)
1回目の手術でインプラントは歯茎の下に入っています。歯のかわりとして使えるようにするため歯茎の上に出す手術をします。1回目の手術と比べるととても簡単な手術です。また、1回の手術だけで治療する方法もあります。
7歯の作製
2回目の手術の傷が治ったら、あとは型をとったり、噛み合わせを記録したりするような自分の歯の治療と同じ治療が始まります。インプラントの上には歯と同じ色のセラミック製の冠や金属冠など患者さんの希望に合うものを選ぶことができます。
8メンテナンス
インプラントはむし歯になることはありませんが、歯周病(いわゆる歯槽膿漏)に似た病気になることがあります。長く使うためには日頃のお手入れが大事です。治療後も定期的にメンテナンスをいたします。
費用について・・・
インプラント治療は健康保険の適応になりませんので、検査からメンテナンスまですべて自費診療(いわゆる保険外)となります。
「インプラント」という言葉は「中に植える」という意味です。
インプラント治療は、歯が無くなってしまった顎の中にチタン製の人工歯根を植え、その上に人工の歯を取り付けて噛めるようにする治療法です。歯の部分は、普通の歯と同じくらいの大きさですから、よく噛めて違和感もほとんどありません。
ケガなどで一本歯が無くなってしまった場合、隣の歯を削ってブリッジにすると削った隣の歯がむし歯になりやすく、だんだん歯の病気が広がっていきます。インプラントは隣の歯を削らないので歯を傷つけずに済み、さらに歯の数が増えるので残っている歯の負担を軽減します。インプラントの歯は独立して植立されるので、周りの歯にやさしい治療です。
たくさんの歯が無くなってしまった方は、普通は「入れ歯」になります。顎の高さがないと入れ歯が安定しづらく、良く噛めなくて食事が楽しくないかもしれません。インプラントは顎に固定されるので動きません。安定しない総入れ歯の方には、4本のインプラントで入れ歯を固定する方法があり、動かない良く噛める入れ歯に変身できます。
最近のインプラントは噛めるだけでなく見た目も自分の歯と見分けがつかないようにすることも可能になってきました。
よくある質問
Q 費用はどれくらいかかりますか?
A お口の中の状態によって異なるので、あくまでも目安ですがインプラント1本あたり45~55万円程度になります。失った歯の本数や残っている骨の量によって手術の規模がちがうので、一度診察をうけて治療にかかる費用を確認してください。
Q 治療の期間はどれくらいかかりますか?
A お口の中の状態や健康状態によって異なるのでお答えすることはできません。条件によっては3か月で歯を作ることもできますが、インプラントの治療前に残っている歯の治療が必要であったり、インプラントが骨と強く固定されるのを待つ期間があったりするので、1年以上かかることもあります。
Q 電話相談は受け付けていますか?
A 受け付けていません。患者さんのお口の中の状態を実際に確認していない状態では、治療方法や費用、治療期間は判断できないため、一度来院していただくことをお勧めします。