耳鼻咽喉科
診療科について
耳鼻咽喉科は、首から上の領域で、頭髪・脳・眼・頸椎などを除いた部位の疾患を担当しています。扱う疾患は、中耳炎・副鼻腔炎・扁桃炎などの炎症性の疾患から、鼻副鼻腔、咽喉頭、頚部などに発生する腫瘍、外傷、先天異常など種々の病気に対しても投薬や外科的治療で対応しています。また、めまい、難聴、耳鳴り、顔面神経麻痺など神経疾患も扱っています。
一方、聴覚や平衡覚はもとより、味覚、嗅覚などの感覚器官、発声や嚥下などに関わる運動器官も対象としており、その診断や治療を含む、いわゆるQOLの改善にも、積極的に努めている診療科でもあります。特に、音声や嚥下のリハビリテーションは力を入れている分野であり、専門のスタッフによる入院や外来での加療を積極的に行っています。
また、歯科大学の中にあるため、歯科インプラントのトラブルを含めた歯性上顎洞炎に対して、内視鏡下鼻内副鼻腔手術を取り入れた治療をしています。
お問い合わせ
予約の有無 | 予約不要 |
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初診受付時間 | 月~金曜日 8:30~11:30 / 13:00~15:00 ※水曜日の午前中は手術を行う場合が多いため、午前中の外来は予約診療のみとさせていただきます。 土曜日 8:30~11:30 |
電話での問合せ |
福岡歯科大学医科歯科総合病院医科外来受付 |
初診の方への 注意事項 |
紹介状はなくても診察は可能です。精査が必要な場合には、予約をして後日改めて来院して頂く場合があります。 |
- スタッフの紹介
- 診療の流れ
- その他の情報
教授 山野貴史
(科長)
資格・所属学会 |
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助教 木村翔一
資格・所属学会 |
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非常勤 西平弥子
(水曜日・金曜日)
午前、午後とも担当医師が新患・再来の診療を行っております。
※水曜日の午前中は手術を行う場合が多いため、午前中の外来は予約診療のみとさせていただきます。
- ①初診時はまず問診表に御記入頂きます。その内容により、レントゲン検査や尿・血液・生化学検査、聴力検査などを行います。
- ②外耳、中耳、鼻腔、咽喉頭の観察や記録には電子内視鏡を使用しております。また、観察のみならず、簡単な処置も行えるようになっております。
- ③めまい疾患では、当日に赤外線CCDカメラによる眼球運動の観察も可能です。
- ④嚥下造影検査などの飲み込みの検査や語音検査などの聴覚の精密検査は必要時に予約制にて行っております。
- ⑤頭頚部疾患の画像診断の中で、CT検査は診断のみならず術式や手術範囲の決定にも非常に重要な検査です。CT検査が苦手とする部分はMR検査で補います。いずれも予約検査ですが、外傷など急患の場合にはこの限りではありません。
対象疾患
耳疾患(突発性難聴、顔面神経麻痺、急性中耳炎、滲出性中耳炎、耳管狭窄症)
鼻疾患(アレルギ―性鼻炎、慢性副鼻腔炎、術後性頬部嚢胞、鼻出血等)
咽頭疾患(慢性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、魚骨異物、アデノイド増殖症等)
喉頭疾患(声帯ポリープ、声帯麻痺、嚥下障害、急性喉頭蓋炎等)
頸部疾患(唾石、顎下腺or耳下腺腫瘍、頸部蜂窩織炎等)
アピール・得意分野
- ・嚥下障害に対する嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査を用いての経口摂取の可否や適切な食形態の選択
- ・嚥下障害に対する集学的治療(入院・外来での嚥下リハビリテーション、嚥下機能改善手術、歯科との連携での舌接触補助床や軟口蓋挙上装置の作製等)
- ・頭頸部癌術後や脳血管障害など構音障害に対するリハビリテーション
- ・一側性声帯麻痺の嗄声への声帯内方移動術(声帯内脂肪注入や甲状軟骨形成術・耳下腺顎下腺を含めた唾液腺疾患の手術(内視鏡手術)
- ・インプラント関連を含めた歯性上顎洞炎に対する内視鏡下鼻内副鼻腔手術
- ・アレルギ―性鼻炎に対する舌下免疫療法
言語聴覚士2名が嚥下リハビリテーションのスタッフとして在籍しており外来入院のどちらでも対応できます。