内視鏡センター 膵癌(すいがん)について
概要
膵癌は悪性腫瘍の中でも予後不良であり、最新の癌統計(国立がん研究センター、2016年)では全ての癌のうち死亡数は第4位(男性5位、女性4位)とされています。膵癌が予後不良である原因は、①進行速度が速いこと ②症状が出にくく早期発見が困難なこと ③周囲臓器・血管に浸潤しやすく根治切除が困難なことなどが挙げられます。
検診での腹部エコーにおいても体格や部位により膵臓自体が見にくい場合があり、他の病気の精密検査での腹部 CT 検査で偶然に膵腫瘍がみつかることがしばしばあります。糖尿病の発症・増悪も膵癌のリスクの一つとされています。
新規に膵癌と診断された場合、根治切除率はおよそ20%にとどまります。残る80%近くの患者さんは転移や局所進行により根治切除はできない(手術対象外)と判断され化学療法が主な治療となります。
膵癌の治療
内視鏡的治療
腹腔鏡下手術
腹腔鏡下膵体尾部切除術