内視鏡センター急性虫垂炎について

概要

俗に「盲腸」と言われる病気ですが、実際には、大腸の右下腹部に位置する盲腸から飛び出した細い紐の様な臓器である虫垂に起こる炎症の事を言います。急性虫垂炎は、異物や糞石などが原因で虫垂内の閉塞がおこり、二次的に細菌感染を起こす化膿性の炎症です。虫垂に穴のあいた場合は、穿孔性虫垂炎といいます。手術する時期を逃すと、腹膜炎などの重い合併症を起こす可能性があります。

腹痛は上腹部、またはおへそ周辺に突然始まり、時間とともに右下の腹部に移ってきます。時に嘔吐、吐き気がおこります。ガスが出たり、便がでなくなったりします。虫垂に穴があき、汎発性の腹膜炎をおこすと、お腹全体の強い痛みが生じます。37～38度の発熱と白血球が増加することもあります。